第14回 全日本知的障害児・者サッカー競技会 にっこにこフェスタ
知的障がい児・者が、日常的にスポーツに携わる機会は少なく、また、その中でも未経験者から競技者までとニーズの幅も広いのが現状です。このような環境で普及の種を蒔き、環境改善及び意識の高揚、地域社会への理解を図ることを目的として、日本知的障がい児・者サッカー競技会 - にっこにこフェスタでは「誰でも、一人でも、仲間とも、家族とも」楽しめるサッカーを提案しています。
第14回全日本知的障害児・者サッカー競技会~にっこにこフェスタ~スポーツ振興くじ助成事業)が江戸川区陸上競技場開催されました。昨年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から中止となったため、2年ぶりの開催となります。10月開催のフィールドスターリーグは小雨、12月開催のチャンピオンリーグは晴天の中で行われ、2日の総参加数は249名でした。
コロナの影響が残る中、規模を縮小しての開催となりましたが、参加チームの皆さんが楽しんでプレーしてくれました。運営においては、やはりコロナ対策として、スタッフ数を少なくせざるを得ませんでした。その分、参加してくださったスタッフ1人1人に負担がかかってしまったと思いますが、ご来場いただいた皆さんを笑顔で盛り上げて、参加者の笑顔を引き出してくれました。
フィールドスターリーグ
開催日時:2021年10月17日(日)
参加団体:10 団体
参加チーム:24 チーム
団体参加者:94 名
チャンピオンリーグ
開催日時:2021年12月5日(日)
参加団体:8 団体
参加チーム:12 チーム
団体参加者:76名
事業成果
- 江戸川区のご理解のもと、本年よりフィールドスターリーグとチャンピオンリーグを別日程で行い(チャレンジフィールドは両日開催)、二日間に渡って開催することが出来るようになりました。
- 12 月は多くの地域住民の方々にもご参加いただき、楽しんでもらうことで啓発につながりました。
- スポーツ振興くじ助成並びに多くの企業や個人の皆様からのご協賛を賜り、開催することができました。また大勢のボランティアスタッフのご協力のもと、開催することができました。
- 新型コロナウイルス感染症の感染防止策について、参加者やボランティアスタッフなど全ての方にご理解とご協力をいただき、検温や手指消毒の徹底を含め、安心安全な競技会の運営を行うことができました。
- 江戸川区サッカー連盟より多くの審判員が参加してくださり、ジャッジだけではなく、ゲームディレクターとしてご活躍いただきました。また、選手に優しくルールを教える場面も増加し、微笑ましいゲーム進行となりました。更に、フィールドスターリーグ専門審判員もオンライン講習会を行い、一年間かけて準備をしてきました。
参加者の声
- 事前の選手との会話で、練習を全くしていない中だけど、今回は久しぶりにみんなで集まって、サッカーができることを楽しむ為に参加しましょうと伝えました。
- とにかく楽しそうでした。そして公式戦が初めての中学生のメンバーが練習では見られない動きや表情をしていて、きちんとした大会に参加させてもらえる事は、練習では経験できない事を得られる貴重な場所だと改めて思いました。
- 印象に残ったエピソードとして、ゴールの方向を間違ってしまった仲間にコーチの声がけではなく、コート内の選手が肩を触りながら教えてあげていました。
- このような状況下で色々とご苦労があったと思いますが、みんなが久しぶりにサッカーができて、いい笑顔が見られる環境をありがとうございました。
- 審判をはじめ、みなさんが雨の中運営に携わってくださっていて、感謝の気持ちでいっぱいです。来年もせひ参加したいです。ありがとうございました。
- 選手たちは、相手選手を言い合う場面も見られ熱く取り組むことができていました。何か言われると言い返したくなる選手たちですが、試合に勝てるよう協力する姿に感動しました。無礼な言動もあり大変申し訳なく思っています。選手ともども成長していきたいと思っています。今後も宜しくお願いいたします。
にっこにこフェスタ専門審判員のエピソード
- 久々に会う審判員・選手・コーチ陣の皆さんと、同じ時間を過ごせた事を嬉しく思います。雨の中でしたが、それもまた寒さを共感し合って、より一体感のようなものを強く感じながら過ごせたように思います。
- 選手たちは、どんな大差になる試合でも一生懸命に走って、前を向き、最後まで頑張っていました。仲間にシュートシーンを譲るなど、相手を思いやる場面も多くあり、心が温まりました。また、トラッソスの選手がFC 東京の選手を応援しており、大会等を通じて関係性が作られている事に感心しました。こうした友好的な関係性が、子どもたちの自信や成長に繋がっていると思うと、トラッソスの活動・にこフェスの意味深さを感じ、私も嬉しい気持ちになりました。
- やや一方的にやられている状況で、失点を仲間のせいにしてしまった選手がいました。彼に対して、「ディフェンスの彼も頑張っているんだから、1 点取ってきてやろうよ」と伝え、その後のキックオフから見事にその選手が一点をもぎ取り、渾身のガッツポーズをしてくれたことは、僕も嬉しかったです。
- 参加した選手の皆さんが、伸び伸びとサッカーを楽しむ姿を間近で見られたことは楽しかったです。広い芝生で走り回れるのは、開放感があって格別かと思います。ハーフタイムでテントに戻ったチームが間髪おかずに「早くプレーしたい!」と、コートに走ってきたシーンが印象に残りました。雨にも負けず外へ出る気概と、後先考えないお茶目な感じが相まって微笑ましかったです。
- 選手同士が接触があったりしても、すぐに謝りにいったり、許しあう光景などは、こちらもとても嬉しい気持ちになりました。また、試合中に靴紐を結んであげると「ありがとう」と挨拶してにきてくれたことも嬉しかったです。色々な貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。ぜひ大阪でも開催させていただきたいです。
後援 (順不同・敬称略)
- スポーツ庁
- 東京都
- 江戸川区
- 江戸川区教育委員会
- 公益社団法人 東京都障害者スポーツ協会
- 社会福祉法人 東京都社会福祉協議会
- 社会福祉法人 東京都手をつなぐ育成会
協賛・寄付 ・協力(順不同・敬称略)
- 株式会社オーエンス
- hummel
- リベラル株式会社
- 株式会社伊藤園
- 五洋建設株式会社
- 株式会社D&I
- 株式会社モルテン
- 株式会社アクト・テクニカルサポート
- 株式会社T.M GP
- 株式会社新建設
- レストラン三橋
- 勝木食品工業株式会社
- 内海建設株式会社
- 株式会社江機製作所
- 株式会社鈴木スポーツ
- 桐井電設工業株式会社
- 有限会社葛和
- 株式会社ササキスポーツ
- 有限会社明和ビルサービス
- なぎさの会
- 社会福祉法人江戸川区菜の花の会
- 江戸川区手をつなぐ育成会( 親の会)
- 江戸川区校長会
- 山本陽一
他
協力 (順不同・敬称略)
- 江戸川区サッカー連盟
- 千葉県知的障害者サッカー連盟
- タカヤスポーツ株式会社
他