トラッソス サッカースクール/FCトラッソス

トラッソスサッカースクール/FCトラッソスでは、知的障害や発達障害のある生徒や選手がサッカーをしています。発達障害とは運動、学習、言語または行動の分野などに障害ある症状です。これらは先天的なものであり、発育する過程で発見され、日常生活に支障をきたすことがあったり、また多くは大人になってからもこれらの症状が続きます。

障がい児を取り巻く環境について、Lord Blunkett は次のように述べています。

“支援が必要な子ども達の親の大抵は「楽しく遊ぶ」ためには様々な障害(バリア)があると指摘しています。つまり、障害のある子どもはフレンドシップの機会がなく、また親も子どもの世話から少しも離れることができないのです。障害のある子ども、そして障がい児の親もコミュニティから疎外されているのです。” (Lord Blunkett, “The Case for Play - The Sense Public Inquiry -”)

楽しく体を動かすための 「バリア」を取り除いた場が、トラッソス サッカースクール/FCトラッソスです。トラッソスは、知的障害や発達障害のある子ども達が興味をもって運動することを楽しみ、障がい児の家族が悩みや喜びを共有できるコミュニティでありたいと思っています。

発達障害のある持つ子どもが直面する問題

発達障害のある子どもが直面する問題の1つとして、スポーツへの参加を断られることが挙げられます。障害によってルールに従うことや組織的に行動することが難しかったり、身体的な理由で運動への参加を断られたり、また発達障がい児自身や親が遠慮して参加できないことが往々にあります。その結果として、発達障がい児は健常児に比べ、運動する機会が少なくなります。

勝敗を重視するチームスポーツの場合は身体的能力に加え、指示に従うこと・注意を払うこと・コミュニケーション能力が求められます。そのため、発達障がい児はスポーツに参加する機会が少なくなってしまうのです。仲間はずれにされたり、断られたりすることで、発達障害の子ども達は恥ずかしさ・孤独・自尊心の低下・怒り・恐れ・不安といったネガティブな感情が生まれます。
障がい児自身だけではなく、親も同じような感情を抱くことが多くあります。自分の子どもが他の子どもとスポーツや公園で遊んでいる時に、「問題」を起こすことに対し、心苦さ・申し訳なさを感じ、子どもを積極的にスポーツに参加させることができません。

発達障がい児を対象としたスポーツイベントに参加したくとも、会場に到着するまでの間、「迷惑」をかけてしまうため外出を遠慮する親子も多いのです。電車で男の子が大きな声で叫んだり、跳ねまわったりする光景を見た時に、それが発達障害によるものと理解する人は少ないでしょう。その子どもが健常児と全く変わらぬ見た目であれば、多くは親の育て方が悪いと思うのではないでしょうか。あるレポートによれば、発達障がい児を持つ親の大きなストレスの原因は、彼/彼女達に対する社会的な態度と彼/彼女達の持つ問題への理解不足であると報告されています。健常児のように運動したい、運動する機会を与えたくても、多くのバリア(障壁)があるのが現状です。


私たちができること

トラッソスは知的障害・発達障害があっても、みんなが楽しく体を動かせるサッカースクールを運営しています。サッカースクールでのアクティビティは健康や身体能力を促進するだけではなく、発達障がい児の行動に関しても有益であるとの報告があります。アメリカの小学校に通う発達障害児を対象にした調査では、体育で運動した児童は教室での問題行動が減少したとの結果があったそうです。

トラッソスのサッカースクールは子ども達だけでなく、発達障がい児の親のコミュニケーションの場でもあります。サッカー教室の前後に、親同士が語り合い情報やお互いの気持ちを共有する場としても利用されています。知的障害や発達障害のある子ども達とその家族が、喜びや悩みを共有しながら一緒に成長するコミュニティがトラッソスです。

また、サッカースクールには多くのボランティアがコーチとして参加してくれます。ボランティアの方が参加することで、障がい児/者と健常児とのコミュニケーションが生まれ、お互いの社会が広がります。サッカーを通して知的障がい児・者と健常者がお互いを認め合い尊重し合えるコミュニティを広げたいと努めています。

認定特定非営利活動法人としてのトラッソス

トラッソスの理念

NPOトラッソスの理念

NPOトラッソスは、スポーツを通し障がい者と健常者が共に成長できる社会の実現を目指して、サッカーを通して知的障がい児・者と健常者がお互いを認め合い尊重し合えるコミュニティ作りを行っています。障がい児・者がやりたくなるサッカーの提供、そしてサッカーを通して社会進出を促進し、ノーマライゼーションに取り組むのが私たちの使命(=理念)です。サッカースクールの継続および新規スクール開設と指導者の育成に取り組み、都内全域にこのコミュニティを広げたいと努めています。

NPOトラッソスの活動

トラッソスの活動

 

交流事業

トラッソスでは、知的障がい児・者と健常児・者がサッカーを通した交流の場を設け、相互理解を深めるイベントを開催しています。その1つである COPA-TRA & copa-tra(コパトラ)では、障害のあるなしに関わらず、プレーヤーとして1つのボールを追いかけ、お互いの良さを見つけながら交流しています。スポーツだからこそ、言葉で説明する必要はありません。子ども同士や指導者同士が仲良くなり、そしてお互いが理解を深めていく場になっています。

また、知的障害・発達障害のある方々のスポーツ参加の普及と地域社会への理解を図ることを目的として、にっこにこフェスタを毎年開催しております。にっこにこフェスタは、知的障がい者・発達障害をもつ方々、保護者・家族の方々、施設関係者の方々が情報を交換し、またボランティアとして参加する健常児・者が交流する機会となっています。

指導者派遣

知的/発達障がい児とその親御さんが直面する問題の一つに、「運動する機会がない」ことが挙げられます。健常児と一緒だと怖がってしまう、迷惑をかけてしまうのではと参加しづらい、参加できそうなイベントでも移動が難しいなど多くの理由で、多くの親御さんがスポーツへの参加を諦めているのが現状です。トラッソスでは、たくさんの知的/発達障がい児が楽しく体を動かし、またスポーツに興味を持ってもらえるように、指導者派遣型のサッカー教室も開いています。

理事長よりご挨拶

トラッソス理事長 江木ひかり

私たちは知的障がいのある方たちが、少しでも社会の中で自立し心身ともに豊かな生活が送れる支援をしたいとNPO法人トラッソスを設立致しました。

週に数回のスクール・クラブですが、体力をつけ健康を維持するだけでなく、仲間との心のふれあいも大切に活動しています。一つのボールを追いかけ、汗をかき、コートを走り回る姿はすがすがしく素敵です。また大会を通して健常児・者の方たちとの交流も行っています。お互いが学び合える場面や、感動にたくさん出会えます。

ご協力くださる保護者、ボランティアの皆さんには心より感謝しております。これからもますます輪が大きく成長していくことを楽しみに活動していきます。

特定非営利活動法人トラッソス
理 事 長 江木ひかり

NPOトラッソス

団体名

認定特定非営利活動法人 NPO法人トラッソス

代表者氏名

江木 ひかり

所在地

132-0021
東京都東京都江戸川区中央四丁目20番18号 
米冨ハイツ1階

設立年月

平成18年2月

法人番号

9011705001001

役員紹介

理 事 長

江木 ひかり(東京都障害者スポーツ協会理事・元公立中学校特別支援学級教諭 他)

副理事長

吉澤 昌好(FCトラッソス監督)

理 事

鬼原 芳枝(元教育委員会学務課相談係)
橋本 清美(公立中学校特別支援学級教諭)
田中 康嗣(公立中学校教諭・東京都サッカー協会育成部)
藤沼 光輝(FCトラッソスコーチ)
荻野 敦子(FCトラッソスコーチ・理学療法士 他)

監 事

斎藤 啓子(元公立中学校教諭)