第11回 日本知的障がい児・者サッカー競技会 にっこにこフェスタ
知的障がい児・者が、日常的にスポーツに携わる機会は少なく、また、その中でも未経験者から競技者までとニーズの幅も広いのが現状です。このような環境で普及の種を蒔き、環境改善及び意識の高揚、地域社会への理解を図ることを目的として、第11回日本知的障がい児・者サッカー競技会 - にっこにこフェスタでは「誰でも、一人でも、仲間とも、家族とも」楽しめるサッカーを提案しています。
第11回大会は、1,900 名以上の来場者をお迎えすることができました。本年は、素晴らしい天気に恵まれ、青い空、奇麗な緑の芝生でサッカーを心から楽しむ機会を提供できたのではないかと思っております。参加された方々から「フェスタを楽しみにしている!」「また来年も来ます!」とお声をいただきましたこと、大変嬉しく思っております。これを受け、今後も知的障がい・発達障がいのある方々、保護者の方々、施設関係者の方々などに向けての情報発信源の一端を更に担っていきたいと思います。
開催日時:平成30 年10 月21 日
開催会場:江戸川区陸上競技場
参加地域:1 都8 県( 青森県・宮城県・群馬県・茨城県・埼玉県・東京都・千葉県・神奈川県・徳島県)
参加選手:団体数 40 団体(選手数 577 名) | 個人参加者数 37 組 | 監督・コーチ・引率者 308名
参加ボランティア数:365 名
観戦者数:650 名
事業成果
- 江戸川区のご理解のもと、本年も開催することが出来ました。
- スポーツ振興くじ助成並びに多くの企業や個人の皆様からのご協賛により、開催することができました。
- 本年も新規団体の参加が増加し、「楽しむサッカー」の広がりを感じることができました。
- 江戸川区立中学校6 校の先生方や生徒さんが、運営スタッフとして積極的に参加してくださり、大活躍してくださいました。
- チャレンジフィールドでは、COUXU 株式会社様をはじめとし、帝京平成大学、東洋女子高等学校、地域の皆さんが、参加者を盛り上げてくれたお陰で大変好評でした。
- 江戸川区サッカー連盟より多くの審判員が参加してくださり、ジャッジだけではなく、ゲームディレクターとしてご活躍いただきました。また、選手に優しくルールを教える場面も増加し、微笑ましいゲーム進行となりました。
- フィールドスターリーグ専門の審判員が、選手に寄り添い、試合進行をしました
参加者の声
- 昨年、初めて徳島県から参加し、昨年の大会終わりから「次も出場する」と意気込んでいた子たちが多く、1 年間東京に行く為に働いてお金を貯めていました。学校行事とバッティングするかもしれないと不安がった時期もありましたが、無事に東京へ行けて良かったです。アンケートには書ききれない1 人1 人のドラマがありました。子ども達にとってサッカーやにっこにこフェスタが余暇や生き甲斐の1 つになっていることを改めて感じました。ありがとうございました。
- 本校のB チームでも活躍できる可能性がある場であり、選手達にとってサッカーの楽しさを知り、サッカーをより好きになる場になったと思います。大会で初得点した後のうれしそうな表情が印象的でした。
- いつも多くの笑顔に出会えるので、こちらも笑顔になり楽しいです。選手自ら考えポジションを決めたりして自発的な部分が見られたことが印象に残っています。
- 精神障がいの方たちのフットサル大会はよく耳にしますが、知的障がいの方たちが自分と同じくらいや、頑張って試合をする程度の相手と試合ができるのは、この大会だけなので、本当に毎年有難く、楽しみにしています。
- 第1 回から参加させていただき、今回初めて勝ちました。勝敗は気にしないようにと思っていましたが、やはり勝つと嬉しくて、続けて良かったと思いました。
- 大量失点で敗戦した1 試合目の後、選手達が集まり「いつもより声も出ていないし点を取られて落ち込みすぎているから、
みんなで盛り上げて楽しんで試合をしよう」というキャプテンの声掛けがあり、選手たち同士でチームを盛り上げる様子
が見られました。
にっこにこフェスタ専門審判員のエピソード
自然な笑顔
選手と試合前や試合中に、やり取りを通してもっとも印象深いのは、多くの選手が自然な笑顔を浮かべていることです。純粋にサッカーを楽しんでいることが強く感じられました。
一緒に楽しもう!
試合後にいくつかのチームの監督・コーチが握手をしにきてくれました。このようなことは初めてだったので、審判員としてとても嬉しい気持ちになりました。また、子ども達と「一緒に楽しもう!」と声をかけあえた事も嬉しい出来事でした。
サッカー以外の楽しさ
あるチームのゴールキーバーが、相手にゴールを決められてしまった時に「や〜今のは良いゴールだった、ナイスシュート!」と言っていたのが印象的でした。にっこにこフェスタは、こうやってサッカーを楽しむものなんだと改めて気づかせられました。また、他の試合でも「相手のあの選手、良いボールを蹴るなぁ」などの言葉が聞こえてきて、サッカー以外の楽しさを感じました。
審判員として、両チームの選手のサポーターとして
試合終了後に、審判の前にチームの選手達が整列して「審判の方々へ、ありがとうございました!」と感謝されました。このような経験は無かったので、とても気持ちのよい経験ができました。また監督と審判とのコミュニケーションがとっても大事だと初めて痛感しました。事例としては、スローインが直接ゴールに入り、監督が得点と勘違いされました。そこでルールを説明すると笑顔で「そうだよね」とお答えいただき、こちらも笛を吹きやすくなりました。さらに、審判員としてはルールに則りながらも、両チームの選手のサポーターに寄り添った笛を吹く事も大切だと感じました。
お互いが嬉しくなるゲーム
スローインがなかなかうまくできない選手がいたのですが、声掛けの内容を毎回変えながら試合を進めていました。最後の方はとても上手にスローインができました。その時「ナイス!」と思わず声が出てしまいました。選手がとても嬉しそうにプレーしていたので私も嬉しくなりました。その他、試合後にあるチームのコーチから「お疲れ様でした。このあとの試合も頑張ってね」と言う声をかけてもらい、頑張ろうという気持ちにさせてもらいました。
後援 (順不同・敬称略)
- スポーツ庁
- 東京都
- 江戸川区
- 江戸川区教育委員会
- 公益社団法人 東京都障害者スポーツ協会
- 社会福祉法人 東京都社会福祉協議会
- 社会福祉法人 東京都手をつなぐ育成会
協賛・寄付 ・協力(順不同・敬称略)
- 株式会社オーエンス
- リベラル株式会社
- 株式会社 D&I
- 株式会社アクト・テクニカルサポート
- 株式会社新建設
- 勝木食品工業株式会社
- 株式会社江機製作所
- 桐井電設工業株式会社
- 有限会社葛和
- 有限会社明和ビルサービス
- たんぽぽの会
- 江戸川区手をつなぐ育成会 ( 親の会 )
- 江木常夫
- 山本陽一
- hummel
- 株式会社アセットニーズ
- 株式会社 モルテン
- 東洋海運通商株式会社
- レストラン三橋
- 内海建設株式会社
- 株式会社鈴木スポーツ
- 株式会社ササキスポーツ
- T.M GP 株式会社
- なぎさの会
- 社会福祉法人江戸川区菜の花の会
- 江戸川区特別支援学級設置校長会
- 長谷部美織
他
協力 (順不同・敬称略)
- 江戸川区サッカー連盟
- 千葉県知的障害者サッカー連盟
- タカヤスポーツ株式会社
- 株式会社 LIFE.14
他